遺言のススメ

先日、知人から相続手続きのご依頼がありました。お母様の相続に関してで、お母様の名義の土地持分があり、その名義変更をしてほしいというお話でした。お母様が他界されたのは1年程前でした。

このような場合、当事務所では、戸籍収集による相続人の確定、相続財産の特定、相続人関係図や遺産分割協議書の作成等を行います。最終手続きとなる法務局への登記申請は、司法書士の先生にご依頼するのですが、その前準備といったところまでは行います。(相続税が発生するケースでは、税理士の先生にもご依頼します。)

遺言がある場合には、遺言が優先され、亡くなられた方の意思を尊重し、原則それに従い財産等を移していきます。遺言がなく、相続人が2人以上いる場合には、どのように分けるのかを話し合いなどで決める必要があります。話がまとまれば、その内容を協議書にします。

持参していただいた書類の中から出てきたもの・・・

古びた封筒の中から出てきたものは、権利証ではなく、お父様が亡くなった時の相続書類でした。そして、そこには、血のつながらないおばあ様(数十年前に他界)のものと思われる、遺言の下書きのようなメモが一緒に入っていました。鉛筆で書かれた遺言の原案。どこかの事務所に相談したときのメモのようでした。もし完成したものがあったら・・・遺言の通りに名義変更ができたものと思われます。

知人はこの時初めてメモを見たそうで、「あ、おばあちゃんは考えていてくれたんだね」とつぶやいたのが印象的でした。遺言がなかったのは本当に残念だと思います。

遺言があると・・・

遺言があれば、その意思のとおりにすることが最優先されます。

法定相続人でない人や、団体等にも財産を残すということも可能です。元気なうちにこそ、書いておくことをお勧めします。

◎当事務所でも、遺言の作成のお手伝いをしていますので何かありましたらご相談ください。